ユーロ2008、フィナーレ!


ーんな輝く笑顔もあったのに・・・対スペインとのユーロ2008決勝!残念ながらドイツ負けちゃいましたー。とはいえ、ドイツが決勝まで進んだおかげで、約一ヶ月間、ずーっとハラハラドキドキが満喫できて楽しかったです。今日は当初、ブランデンブルグ門の大型スクリーンで観るつもりでしたが、なんと試合開始から約3時間前(そろそろ出かけようかな)と思った時にはもう満員で入れなくなっていました!サッカー好きの国、あなどっちゃいかんでしたねー。

 なので、準決勝の時も居たバーの特設会場(路上に椅子を並べて、ビールケースの上にテレビ☆)に変更。ご近所友だちも集まって、みんなでビールを飲みながら観戦しました。バラックが途中で流血しながらも最後まで出場し続けた姿は感動的でしたが、残念ながら盛り返すこともなく、チャンスをものにできないまま90分が終わっちゃいました。あー。
 試合後には、いつもならそこら中に大興奮のクラクションがいつまでも響いているんですが・・・さすがに今日は控えめ。ちょっぴり寂しい夜です。

しっしかし、そんな中なぜか異様な盛り上がりをみせる近所の店“カフェ・ドバイ(っていう名前のビリヤード屋さん)”。店員さんがマイク片手にアラブの歌をカラオケ〜♪みんなで踊りまくっていました。たぶん、きっかけはなんでもいいんだな(笑)

光のなかの影


思議!な人にベルリンでいっぱい出会ったので、だいぶ脳が“常識ってなんだっけ状態”になってきている私ですが・・・このおじいさんを初めて見た時は、心底たまげました。えー。それ、ありなの?と。だってこの方、どこで絵を描いているかというと、ベルリンの目抜き通りクーダム(日本でいうところの銀座かなぁ)の路上で描いているんです。U1のUhland str.を出た辺り。BMWの前・・・。
 毎日いるわけじゃないけど、けっこう寒かった4月ぐらいから、ずっと同じ場所に大きな紙を広げて歩道を占拠してます。描いてる絵は2週間に一枚ぐらいのペースで変わっています。売れているのかなぁ・・・っていうか、なんでそんな長い間、誰にも咎められずにここに居続けられるんだろう。一体どこから来て、そしてどこへ行くんだろう・・・。

仕事に行く途中に見かけるので、ちょこちょこ描いてる絵をチェックしているものの話しかけてはいません。写真を撮った時に目がちょっと合ったような気がしたけど・・・そっとしておきました。いつもわりとシュールな絵を描いています。お金置いてっての“DANKE”が左脇でアピール。

 とはいえ、路上でパフォーマンスをしている人たちの姿は、まぁ、ベルリンではよくある光景。いい風に言うと自由なかんじ。でも、観光地でもない日常の生活に突然入ってくる“押し売り”な人たちもいっぱ居て、私はちょっとそういうの苦手です。
 例えば、カフェやレストランに入ってきてお花を持って各テーブルを回る人。自作のカードや本を売りにくる人。電車に楽器を持って入って来てギターやトランペットを演奏する人。なかに、スピーカーを入れたリュックを背おって乗ってきて歌い出したおばさんがいて、それにはちょっと感心したけど・・・たまたま手に入れただけで弾き方が分かってないらしい楽器をプーとかピーとか、とにかく鳴らしたからお金をくださいっていう人には・・・うぅうう、そりゃないよーと思う。交換するものを何も持たず、名前と口上(分からないけど、身の上話?)だけを述べて突如集金を始めた青年が居た時は、さすがに怖いなぁと思いました。
 先のおじいさんはアーティスト活動の一環としての表現だと言えると思いますが、“押し売り”な人たちは、必ずしもそのお金の稼ぎ方をしなければならない理由がみえてこない人も多い。ですが、これにはドイツの高い失業率などが影響しているのかと思うと、ある意味そうやってでもお金を稼ごうという人たちは逞しいのかもしれません。実際、そういうことに対するコントロールは緩すぎるし・・・
 ここにひとつ、海外からの移住者が多く魅力的なベルリン!の影があると思います。光のなかに影なんかなさそうなのに。違和感のある、現実です。<*1>

<*1> 先のおじいさんは〜末文までは、6/26に一部の内容を修正しました

Candle Night in Berlin


 ーロ2008、注目のトルコvsクロアチア戦の影響で(?)いつもより人気が少なく、代わって闇が濃くなったGöerlitzerParkで、ベルリンのキャンドルナイトを行いました。屋外だったので雨を心配したけれど、時間が経つにつれどんどん天気は回復していき、幻想的な月灯りと星空の下に集う楽しいキャンドルナイトになりました。
 パブリックでオープンなイベントを意識して、知らない人もいっぱい来てくれたらいいなぁ〜と思っていたら、本当に“初めてまして!”の人とたくさん会えてとっても嬉しかったです(あまりの盛況ぶりに一言も話せなかった人がいたのは残念でした)。なかには「当日のお昼にイベントを知って駆けつけた」という人・・・あと、ベルリン以外の街に住んでいるドイツ人から「GöerlitzerParkへ行け」って言われて来た人も。。。

 キャンドルの灯りって本当に和むんですね。集まった人たち同士、(お酒がけっこう早く尽きたにもかかわらず)早朝まで長い時間語り合って過ごしました。途中、公園を通りすがった人も興味を持ってくれる人が多く「何をやってるの?」「どういう意味があるの?」と質問されたりして、そういう時はちょっぴり緊張しました(でも、私がつたない英語を話すまでもなく、周りの人たちがドイツ語で説明してくれるので助かった!参加者がみんな主旨を理解して、説明できるということに感動)手作りイベントの醍醐味、味わいました。楽しかったです☆

みんなで持ち寄ったキャンドルで作った「 I ♡ BERLIN 」の文字。これには通りすがりのドイツ人も賛同多数、「シューン!イエーイ!(推測訳:きっれーい!私たちもそう思ってるわよー!)」で通じた心(笑)

 キャンドルナイトに賛同して集まった人みんなで作ったイベントなので、みんなにお礼です。Vielen Vielen Vielen Dank!来年も誰か続けてやってね〜(笑)さて、日本はちょうどこれを書いている今が夏至の夜。みなさんのキャンドルナイトはいかがでしたか?

電気を消して、スローな夜を。


る6月21日は夏至であります。夏至と言えば、100万人のキャンドルナイト!私にとっては、(必殺)仕事人時代、会社を巻き込んで参加していた思い入れのあるイベントです。本当はあさって帰国予定だったのですが・・・そういえば、延長したからまだ居るんだった!ならばベルリンでも何かせねば!
 というわけで、勝手な使命に燃えた結果“100万人のキャンドルナイト in BERLIN”を呼びかけることにしました!とはいっても、この時期ベルリンは夜10時ぐらいまで明るいので、日本で呼びかけてる20時〜22時の消灯が難しい。しかも、普段から夜は暗いのが当たり前だから毎日がキャンドルナイト・・・、敢えて呼びかける意味あるのかなぁ〜ってちょっと考えちゃったりしました。が・・・うーん、関係ない!意味を造り出すのはその人それぞれ!スローナイトが大勢で過ごせたら楽しいじゃないか!!!


                    design by 長島サクラ<*1>
はい、こちら↑性別、年齢、人種に関係なく、ベルリンを愛する人なら誰でも大歓迎。ベルリンにお住まいの方、旅行でいらっしゃる方はぜひ参加してください!当日はみんなでキャンドル文字を作ります(22時頃、暗くなったら点灯します)。キャンドルを持ってGörlitzerParkに集合してね〜。BBQも準備するので、フード&ドリンク持参で☆☆☆
Candle Night in BERLIN
 20.06.2008 21Uhr ( lighting-up 22Uhr)
 Place : GörlitzerPark 10999 Berlin > Map&Contact from here
100万人のキャンドルナイト official site (What's Candle Night?)
   Japanese > http://www.candle-night.org/jp/
   English > http://www.candle-night.org/english/

 日本でこれを読んでくださってる方も、日本国内、ほんとうにいろんなイベントが各地で企画されているようなので、近所のイベントを探してお出かけしてみてはどうでしょう!?オフィシャルサイトから調べることが出来ますよー。小さなお子さんがいるおうちの方も、おうちでキャンドルナイトをして絵本を読んであげるとか・・・、いつもと違った夜を過ごすだけで気分がリフレッシュしますよ〜!電気、消しましょう!

<*1> 長島サクラ・・・可愛い絵と面白い文章で読者を虜にさせるマダム。東京の公園でした自身の結婚式について綴った”芝婚の作り方”をWeb上で連載中です!ほんわか温かい結婚式、とっても素敵です☆

盛り上がっております


まっとります、ユーロ2008!街中がかなりソワソワ。お店はサッカーにまつわるディスプレイだらけ。街は各国の国旗がいっぱいです。毎日夕方から2試合あって、ドイツかトルコが試合の日は特に盛り上がっております(あ、トルコの日盛り上がってるのはうちの近所だけか?)。歓声とクラクションと爆竹・・・打ち上げ花火が上がることも。日本の皆さんは眠いなか無理して起きてる方が多いかもしれませんが・・・こっちではちょうど晩ご飯の時間帯。私も居酒屋メニューを作って、ビール片手ににわかサッカーファンを楽しんでいます。ご近所さんの大声が聞こえてきて、まるでみんなで観ている気分。

で、本当にみんなで観たければ外に出ればいいだけ。ベルリンではこの時期、スポーツバーに限らずほとんどのお店がサッカー中継(しかも路上に巨大ディスプレイで)をしています。近頃は日が長くて9時過ぎまで明るいし、ちょうど気候もいい季節!気楽にみんなで盛り上がれるのが楽しいところ。

私はこっそりポーランド(なんと初出場)に肩入れしていたのですが、早速ドイツに負けてしまいました・・・そうなったらやっぱりドイツに優勝して欲しいかな。

ボディの両側に小さな国旗を掲げた車をたくさん見かけます。ドイツ×トルコだとトルコ人の車かな?ドイツ×ドイツ・・・あ、この持ち主はドイツ人ね。ん?みたことない国旗、どこだろう・・・と、なんだか見ているのが楽しい。ベランダにも大きい国旗、マントみたいに国旗をはおっているサポーターも。改めて、ベルリンは人種の坩堝なのだと思います。

 アジアカップUAEバーレーンオマーンを覚えたように、ユーロ2008を通して私は今回ユーロ圏の国や国旗を覚え始めました。こうやってスポーツがきっかけで、他国を知るようになるのはいいことですね。しかし・・・ヨーロッパでは、このフットボールの試合が終わらない限りオリンピックが盛り上がらないような気がします。ちょっと注目されなさすぎててオリンピック選手<*1>が気の毒なような・・・ユーロ2008は今月いっぱい、29日まで続きます。どこが優勝するか、楽しみ〜☆

<*1> オリンピック選手・・・本文と全然関係ないですが、今回のオリンピック俄然注目はドイツで修行中の馬術選手、法華津(ほけつ)さんでしょう!最高齢での出場!馬術のTV中継あるのかなー。みたいですねー。

頼れる大口さん


ットボトルやビールの空き瓶など、ドイツではドリンクの容器はほとんどがプファンド制。あらかじめ容器代が上乗せされていて、飲み終わった後にその容器をお店に返すと、代金が戻ってくるシステムになっています<*1>。330mlの小さいビール瓶で8セント(約13円ぐらいかな)、大きい瓶はその倍の16セントだったかな。本当は買ったお店に返却しないといけないらしいんだけど・・・ビール瓶なんかガンガン溜まっていって、どこで買ったかなんかすぐ分からなくなるからちょっと無理!

 そこで活躍するのが、スーパーなどに設置されている“自動プファンド機?”↑です。お店の人みたいに「ほんとにここで買ったの?」なんて言わずに、せっせと空の容器を飲み込んでくれるいい奴!丸い穴に容器を入れるとガラガラ回収してくれます。下にも大きな口が開いていて、そっちはビール瓶がケースごと入れられます。大型スーパーのプファンド機だと、ほとんどの容器を回収してくれるので超便利。まったくもって頼もしい(たまーにそのお店で扱ってない商品だとガァーっと吐き出されることがあるけど)。ただ、人気がありすぎて行列がすぐできるので、あんまり大量に返却すると後ろからのプレッシャーが(^^;

回収し終わると、全部のプファンドを合計したレシートが発行されます。これをレジに持っていくと、代金が受け取れます。もちろん、買い物したものをこれで支払ってもOK。今日は40本ぐらいの空き瓶を返したので3Eぐらいになりました。ふー。これでやっと片付けられた・・・

このキャリーにいっぱい+手持ちバックいっぱいの量を返しました。パーティがあるとものすごい量のビール瓶が残るので、返すのが一苦労。今日返したぶんは2週間前のぶん・・・。キャリーで運んで返していると、なぜかプロ(ビール瓶を集めて生きている人たちがいます・・・)っぽい気分に

 旅行者で来ていた時は返却システムが分からなくて、プファンドせずに捨てたりしてましたが・・・住んでるとまさか捨てるわけにはいきません。ドイツでは、もう極当たり前に根付いているシステムです。それにプファンドによってドイツのリユース&ケミカルリサイクルはとっても高い率を誇っているらしいので、効果も充分あるんですね。なんとペットボトルは30〜40回、ビール瓶は25回ぐらい使えるらしいですから・・・。
 考えようによっては、プファンドも海外ならではの体験。ドイツに限らず、ヨーロッパはプファンドを実施している国が多いので、みなさんも旅行でペットボトルなどを買った時はやってみてくださいねー(その時は大型スーパーがおすすめよー!)。


スーパー内で撮影なんてあんまりしないので・・・ついでに日本と違うシステムをもうひとつ紹介。市場でなくても、野菜や果物はほとんどが箱に剥き出しで陳列されているので、欲しい量だけ取って買います。秤に載せて野菜と同じボタンを押すと、値段が計算されてペッとシールが出されます。いざ、それを持ってレジへ・・・。量り忘れると、量りなおしに行かされます。

<*1> プファンド・・・ペットボトルよりビール瓶の方が安い。日本みたくペットボトルが使い捨てなんて、考えられません。ワインボトルはプファンド対象外。でも、ゴミ出しする時は色で分別します。

ニク記念のテレビ塔


しぶりにヒールをはいたら、見事にこけて(しかも階段で)エラい目に遭いました。2年前に傷めた足首もまだ治ってないというのに、まったく。何もかも、治りが遅くなってきている今日この頃、ちょっとしたことが命取り・・・気をつけねばなりません。いやはや。しかし・・・階段落ちした直後よりも4日後ぐらいにダメージが最大になったのには驚きました。皆様もお気をつけくださいね。
 そんな私、昨日で29歳になりました。いやっほぅ。誕生日イブには、パーティ続きでグッタリ気味ながらも集まってくれた各国の方々に、まったり和やか〜にお祝いしていただきました。ありがとー。日本からお祝いメールなど送ってくださった皆様もありがとー!Mちゃんからの「30代はもっと楽しいよ」というお祝いメール、感動しました。この一年も充実させたいと思いまーす。

 で、誕生日の日は何か記念になるようなことをしたくってベルリンのランドマーク、TV塔に登ってきました。TV塔は市内のどこからでも見えるので、ベルリンに来た人は必ずこのレトロな佇まい(時に不気味)を目撃することになりますが、実はベルリン在住者でも中に入って、さらにお金を払ってまで登る人は少ないような・・・。でも、出かけてみたら期待以上にオモローなスポットでありました。ベルリンを訪れる方、お住まいの方、まだTV塔へ行ったことがないという方には強くお薦めします!

どぉーん。これがTV塔です。368 mを真下から。休日には上に登るのに行列が出来ていますが、平日はすんなり登れました

1階(Kasseは2階なので、ここまでは無料で見れるよ)には世界各地の塔がみれる壁展示?が。これでやたら中国に高い塔があることを知りました

横揺れの体感がちょっと怖いエレベーターで40秒。200mの高さまで直行!展望台ではもちろん360°ベルリンの景色が見渡せます。近代的な建物の集まっている場所、まっすぐ大きな通り、旧東地区のビル群・・・地域ごとに特徴あるベルリンの表情、上空からでもはっきり見て取ることが出来て面白かったです

お天気はそんなによくなかったけど、遠くにぼんやり霞む地平線、夕日が街を照らして赤煉瓦の屋根がペカッと光っている様子がきれいでした

せっかくなので、上空でグルグル回る”テレ・カフェ”でお茶しました。最初は「回るのはや!(20分で360度回転)」と思ったけど、慣れればここの居心地はなかなかのものです。おばちゃんウエイトレスさんばっかりだし、内装もなんだかノスタルジックで昭和〜(違うか)。他に”パノラマ・バー”というバーもあります

 実際に行ってみるまで、あの球体(展望台の部分)のなかがどうなってるかなんて想像もつかなかったけど、意外にも登ってみたらかなり寛げる場所で、とっても楽しかったです。ベルリンで迎えるのにこれ以上ベルリンらしい誕生日はないだろうと思います(笑)いい記念になりました☆
 テレビ塔のサイトは日本語があるので、興味ある方はチェックしてみてください→ベルリン・TV塔(これをみると上空で結婚式もできると書いてありました。エェ・・・あのグルグルで?それはちょっと・・・)


そんなこんなで、この日の〆はニク歳の幕明けに相応しいメニュー・・・ベルリンで一番美味しいと言われている“Cocolo(店名間違ってたので修正!)”のとんこつラーメン。たまたま近くを歩いてたからだけど・・・顔面力のある若い友人Sくんがバイトしてます!