このお茶なんの茶


し前まで、ベルリンは菩提樹の花の甘〜い匂いに包まれていました。夜の通り雨も多く、窓を開けているとしっとりアロマを含んだ空気が入ってきて、それはそれは気持ちよく眠れたものです。今はもう盛りを過ぎてしまったので真下を通らないとあんまり匂いを感じないのですが、菩提樹はベルリンの街並みにぴったり合う街路樹。市内の中央には“Unter den Linden(ウンター・デン・リンデン菩提樹の下)”という名前の有名な並木道もある程、とってもポピュラーで、且つ愛されている樹です。
 最近「乾物」に凝っている<*1>私。菩提樹の花がハーブティーになるという情報を得て、さっそく試さずにはおられず・・・散歩がてらめぼしい樹を探してキョロキョロ。菩提樹はそこら中にあれど、花の時期は短い&手の届くところに花がついている樹はそうはないのです。普段はみんな同じにみえる街路樹だけど、やっぱりひとつひとつ枝振りも違えば大きさも違う。そんな当たり前のことに小さく感動しながら歩いていると、慣れた道もちょっと新鮮。

たまたま、ちょうど花が咲き始めた頃に折れたらしく自然乾燥になっている枝を発見。ここから少しと、盛りの生花を少し摘んで乾燥させたものをミックスしました

花をアップでみるとこんなかんじ。花と花のすぐそばの葉っぱ(ハート型の大きな葉とは違う羽のような細長い葉っぱがあります)を一緒に摘みます。花と葉で薬効が違うのだとか

2週間ほど乾燥させたもの。甘い匂いは健在です。不眠、頭痛、高血圧、動脈硬化デトックス、肩こりにも効くらしい・・・。リラックスして静かな気分にさせてくれるそう

 はい。これが抽出したお茶↑です。リンデン自体にあんまり味はしないらしいですが、ほのかに甘い香りと味。でも、何人かに味見してもらったのですが、“私が摘んできて作った”ということでみんな及び腰(笑)スイス人B君に至っては「自分の知ってるリンデンティーとはちょっと違う」なんて・・・。うーん。ヨーロッパ人にそう言われると自信なくなるなぁ。いやいや、花は合ってると思うんだけど・・・。
 ほんのちょっとしか作らなかったけど、リラックスティーのはずがなんだか不安を煽るものに・・・これはまずい。誰か知ってる人に教えてもらいたいっす。まぁ、リンデンには美白効果もあるらしいし、じゃあ、残ったのは飲むのは止めてお風呂に入れるとか顔を洗うとかにしようかな〜って、懲りてない!?

<*1> 乾物に凝っている・・・ヨーロッパのカラカラ風土を活かし、切り干し大根、ドライトマトなどをせっせと作っては食べています