幸せちょこちょこ


日も曇り、今日も曇り、きっと明日もく・も・り。と、部屋で編み物をしていたら、氷が降ってきました。ぎょっ。外、寒そうだなぁ・・・。こんな日がもう2週間以上も続いています。暗いのはまだ夜明けだからだよね〜と思ったまま過ごしていると、いつの間にか(や。暗いけどもう昼ではないか!)ということも<*1>。私、曇りのお天気はけっこう好きなんですけどねぇ・・・こんなに続くと、さすがに太陽が恋しいです。Olliも「この時期はねぇ。いつもこんなかんじだよ」と、ため息。そりゃあ、ドイツ人もこの気候は好きじゃないでしょうねぇ。


 部屋にこもっていると、ついつい甘いものに手が伸びます。コーヒーを煎れて、チョコレートをもごもごとほお張る時間は至福のひと時。なんでドイツのチョコってこんなに美味しいのかなぁ〜って、嬉しくなります。えー、チョコってベルギー産とかフランスのが美味しいんじゃないの?と思われるかもしれないですが、いえいえ。それは違いましてよ。ドイツのチョコの味は最高なんです!それに、ドイツ人のチョコ消費量は半端ない。“世界主要国チョコレート菓子生産・輸出入・消費量推移<*2>”によると、ドイツのチョコレート菓子の国内生産は1,075,965トン(!)、1人当たりの消費量は11.1kg(世界一☆)と、はっきり示されています。ちなみに、日本の1人当たりの消費量はドイツの1/5で、2.2kg。日本人だってバレンタインとかあるし、けっこうチョコレート食べてそうですけどねぇ・・・。

 
 そんな、うまうまドイツチョコレートのなかで、目下私が夢中なのが「Ritter Sport(リッタースポーツ)」の新作!イチゴヨーグルト味です。Ritter Sportはドイツで市販されているチョコのなかでも人気ナンバーワン。たくさん種類があって、ひとつひとつパッケージの色が違います。日本でも輸入食品を扱う「プラザ(旧ソニプラ)」などのお店で買うことができますが、新作を示す「NEU」が表示された商品は、現地だけで味わえる醍醐味!
 他にもラム酒味など、大人っぽいパッケージの新作が出ていますが、ちょっと甘酸っぱい味のするこのイチゴヨーグルト味がダントツです。近所のスーパーでは売り切れていることが多いので、最近は見かけたら買いだめしてストックしているほど。一途に気に入っています。


 市販のチョコレートだけでも何万種類もありそうなドイツ。やっぱりチョコレート好きの国だけあって、自家製のこだわりのチョコレートを販売しているお店や、世界中から集めたチョコレートのセレクトショップなんかもあります。下の2軒は、お店に一歩足を踏み入れるだけで、そんなお菓子を愛するオーナーさんの心が伝わってくるお店。どちらもチョコレートと同じスウィートな優しい空間で、どれを買うか迷いながらも楽しい時間が過ごせる素敵な場所です。


チョコレートのショップOlivia(オリビア)のチリ入りチョコレートケーキとイチゴチョコ。そしてふわふわラテマキアート☆壁一面がカラフルな包装紙に包まれたチョコレートでいっぱい(上の写真)です。板チョコ以外にも、チョコレートに関する本やドイツらしくない風貌(笑)の洗練された生チョコケーキが数種類売られていて、店内でお茶と一緒に味わうこともできます。チリ入りのチョコレートケーキは、ほんとに食べた後にピリッとして癖になる味でした。うちから近いし、これから通っちゃうなぁ〜。全種類を制覇だ!


お菓子のセレクトショップを営むペラーおじいちゃんのお店、Confiserie Melanie(コンフィズリー メラニー)。こちらも小さい店内にペラーさんが世界中から集めたこだわりのお菓子やジャムがぎっしり!このページのトップも飾っているオリジナルのプラリーヌたちは、ペラーさんが開発したもの。普通ではなさそうなちょっと変わったものが多くて、面白いです。「これはシャンパン、これは白アスパラ、これはルッコラ・・・」とひとつひとつ丁寧に説明してくださいます。この日は、Olliのバースデープレゼントをいくつかを選びました。

 そして・・・32歳の誕生日を迎えたOlliは、10個あったプラリーヌを一気食いしていました(さすがぁ)。老若男女、みんながチョコ好きなドイツ。四角い顔の厳格そうなおじさんもチョコをほおばって幸せ・・・なんて想像したら、なんだか微笑ましいですね。

<*1> ベルリンの朝は遅く、9時ぐらいから天気がはっきりし始めます
<*2> 日本チョコレート・ココア協会のサイトにあった資料を参考