一期一会


の最後のおまけ=扉を開けた瞬間のほぇ〜っとしたかんじまでたっぷり味わって、10日間の日程は全部終了。ベルリンに戻ってきました。
 初めて一人暮らしをしたのが18歳(若!)。夏に帰省を終えて京都の狭いワンルームの部屋に戻って、ほっとしている自分に(まだ数ヶ月しか住んでないけど、もうここが“私の住まい”になっているのか)と思ったものです。ベルリンの私の部屋もまだ2ヶ月とはいえ、れっきとした我が家。ここに戻ってきてほっとすることをとても嬉しく思います。

 いやはや。いきなり帰ってきた時の話で恐縮です。私、旅中も終止こんな調子でして。目的地に着いたとたん、いっぺんに気に入ってしまってつい「あぁ、またここに来たい」とポロリ。美味しいものを一口食べれば、「あぁ、またこれ食べたい」と宣ったりするので、ナポリ〜フィレンツエ間を同行したずんこねぇさんからは「さおりちゃん、気が早い。まだ着いたばっかり(食べ始めたばっかり)」と突っ込まれっぱなしでした。
 そんなわけで、すぐに満足、感激、胸いっぱいになってしまうぐらいどこも素晴らしかったです。素晴らしすぎて一体どこの部分をピックアップして書けばいいのか・・・。なので、順を追って長く長く書くことはしないで、写真に任せようと思います。ただ、ちょっとしたハプニングでカメラの充電が途中で出来なくなり、一番お天気に恵まれたニースの写真が一枚も撮れませんでした。残念!でも、じゃあまた行かねば!!・・・帰ってきたばかりですが。ね。

 でも、今回は見た景色、訪れた場所の思い出もさることながら、行った先々で出逢った現地の人、海外からの旅行者の人たちとの交流がとても心に残りました。ナポリの安宿ではイギリス人のティムと夕飯を作ってイタリアVSドイツのサッカーの試合を見、アメリカ人のリチャードさんにはレモンチェッロ(レモンのお酒)を分けてもらい、メキシコ人のサンティアーゴとはナポリピッツァを食べに行きました。ナポリの地下鉄のセキュリティのじっさまには2回もキスされたし・・・。片言の日本語で迎えてくれたデンマーク人のハンナ、「チャオベッロ(よ、色男!)」という便利な言葉<*1>と美味しいお店を教えてくれたヴァレー・・・フィレンツェの名給仕アンドレア。モンテカルロの景色を解説してくれながら「二日酔いでも仕事仕事仕事・・・これが日常だよ」と嘯いていたエンリカ。ニースではスカイちゃんを始め17歳ギャルズとビーチに繰り出し、ものすごい若返った気持ちになることができました。他にも名前を聞くことはなかったけれど、心よく仕事場に招き入れてくれたイタリアの人たち、フランス語で一生懸命道を教えてくれたおばあちゃん。思い出す度、あたたかい気持ちになります。感謝感謝。

 たくさん人と話して、美味しいものを食べて飲んで、あぁ楽しかった!という旅行でした☆やっぱり旅はいいですね。旅のおまけの「ほっ」がふんわりラッピングしてくれて、いい塩梅です。ただいま。"我が家"に帰ってきた私に、Olliは夕飯を作ってくれました。

 では、ダイジェストを!(他にもフォトライフにアップしています)

マンマミーア!到着した時は寒かった!日本の観光パンフレットでは絶対見かけないですよね。ヴェスービオの山なんて、うっすら雪化粧・・・。ナポリのイメージとあまりに真逆。

カプリ島。小さい迷路みたいな道が続きます。道幅に合わせて、車も小型。島の人とすれ違う時は「チャオ」の挨拶が欠かせません。

晴れ女ずんこさんと合流。ご利益あっておかげで晴天に!エルコラーノの海辺で夕日を堪能しました。

ナポリピッツアとビール。ナポリではピザを食べまくりました。中央駅近くの名店よりも、宿泊先のスタッフ・ヴァレー君が教えてくれたお店の方が美味しかったです。

晴天のポンペイ。噂に違わない素晴らしさ。見所満載だし、ゆるゆるとイタリアらしい雰囲気も漂っていて、とても寛げる気持ちのいい場所でした。奥がヴェスービオ。この火山の噴火で壊滅したんですなぁ・・・。

イタリアでは毎日ワインボトルを空けていましたが・・・バールで飲んだカンパリソーダも美味しかったです!奥は優しい笑顔のジュゼッペ。イタリアはジュゼッペだらけです。

海岸が世界遺産!というアマルフィコーストへ。ソレントからバスで1時間40分ず〜っと美しい海岸線が続いていました。

フィレンツェのドゥオーモのフレスコ画。すぐ近くまで登って行けたので間近で観ましたが、天国と地獄が壮大なスケールで描かれていました。

心臓破りの天国への階段を登りに登って辿り着いたクーポラのてっぺん。ここからみたフィレンツェの街並はきれ〜っとしか言葉で出なかったです。

<*1> チャオベッロ!これは魔法の言葉です。イタリア男はコレを言われるといっきにメロメロ・・・みんなとたんに笑顔で優しくなります。旅中、何度もこの言葉で男を虜にしてきました。もうひとつ、ノンメネイルポンタという言葉も便利!これは「しったこっちゃねぇ!」という意味ですが、これをジェスチャーつきでやるとイタリア人に大ウケ。すぐに仲良くなれます。