(窓からの)千客万来


チンパチンという小さな音は、部屋のなかにてんとう虫が迷い込んできた合図。何故だかわかりませんが、換気のために窓を開けていると、必ずと言っていいぐらい彼らKäfer(ケーファー)の訪問があります。でも、滞在中に出口を防がれ(窓を閉められ)、いざ帰ろうと思っても叶わず・・・照明に惑わされながらあてどなく部屋のなかを飛び回るのです。
 壁やガラスに彼らが切ないアタックを繰り返している様を見るにつけ、私は毎回せっせと身柄を確保してやっているのですが・・・ドイツでは、てんとう虫は四葉のクローバーや馬蹄と同じ“幸福のしるし”なんです。なので、ほれほれと窓の外へ促しながらも、心の中は少し複雑。(これって、せっかく来た幸福を逃がしてるってことかしら・・・)と思っていました。
 ところが、てんとう虫をシンボルにしている有名なデリカテッセン(その名もずばりKäfer)<*1>サイトで「てんとう虫は幸運を呼ぶ虫」と紹介されているのを発見。あ!この解釈なら、てんとう虫がうちに到着した時点で、なんだかもう幸運を呼んでもらえたかんじ・・・ほっほう。そういうことなら・・・心配ない(笑)
 今までは、お見送りの時は(あ〜、幸せが〜)というやましい気持ちがナキニシモアラズでしたが、今度からは(ありがとーごぜーやした。これからも、おつとめがんばってくだせぇ)という気持ちで送り出そうと思います。ゆっくりうちでお休みいただいてから、元気に旅立っていって欲しいなぁ。・・・とか言いつつ、たまに生きてるくせに(!)いつまでもじっとしているやつがいたりすると、ポイッとはじき飛ばしてるんですけどね。えへ。

 都市らしくカラスもごっちゃりいますが、ベルリンは自然が本当に多いので、いろいろな生き物が住んでいる様子。2・3日前は、深夜の道路でキツネ<*2>と出くわしました・・・あいにくカメラを持っていなかったので写真が撮れなかったのですが、犬?じゃないような〜と目を凝らしたら、耳が尖っていて尻尾がふっさふさ!なにー!キツネかぁあ?こんなところでぇええ?と仰天しました。ルールルルルルルー。5年前はもっと街中で兎の親子を見たし・・・首都なのに。ほーんと、ベルリンっていいなぁ!!!


うちから徒歩3分ぐらいのところにある大きな公園。ここには「子どもふれ合いランド」みたいなスペースがあって、ヤギやら羊やらポニーやらが飼われています。誰でも無料で入れるようになっていて、他にもアヒルや鴨なんかがいます(今、鳥用の池は凍っててすごい寒そう)。ちゃんと土日には厩舎にしまわれていたりするので、世話してる人がいるのかぁ?と不思議に思っていたら、今日、ものすごいジャンキーな風貌のドレッドのお兄さんが世話をしているのを目撃。でも、真面目に干し草取り替えて、子どもにも声かけてた・・・人は見かけに寄らずというかなんというか

<*1> Käfer・・・南ドイツ・ミュンヘンが発祥の高級食料品店。おととしのドイツ旅行の際、私は本店に行ってきました!本店は食器やエプロンなど、可愛いケーファーグッズをたくさん扱っていました。そして、レストランも併設されているんですが・・・内装が素敵で、サービスもとってもよかったのですが、味が日本人向きではなかった思ひ出・・・(魚料理を頼んだ私が悪い)。食料品だけなら日本でも三越にお店が入っているので、気になる方は是非!本場ドイツのハムやソーセージが楽しめますよ。

<*2> キツネと遭遇・・・石畳に座っていました。目が合いました。この日はビールはたったの3本だったので、酔ってなかったです(笑)近所での出来事だったので、また見かけるかもしれません。今度は激写します!