早春のこもごも


根の切れっぱしを捨てずにおいて「切れっぱし盆栽」なんて言って水をやっていたら、すくすく伸びて花が咲きました♪しわしわの白い小さい花を愛でながら、窓辺でミニお花見です。伸びた葉っぱを食べるつもりで育てていたのに花まで咲いたのには、最近のベルリンのお天気も関係しているのでしょうか。ここのところとても暖かい日が続いていて、すっかり春のようなのです。草木の芽があちこちに出ていて、小さな春を見つけるのが楽しい。もっともっとこれから春めくかと思うと心が浮き立ちます。

 そんでもって、私の部屋は現在ラベンダーの香りでいっぱい。でもでも、本当はこれには少々やっかいな理由が。というのも、ある日ご機嫌に帰宅したところ、なにやらいつもと違う雰囲気・・・普段は閉まっていることが多いOlliの部屋、そして廊下のクローゼットや窓などがすべて全開になっていました。ん?となっている私に「ちょっと問題が」ともごもごするOlli。彼の指差す先を眼で追うと、小さい蛾が!にゃー!いっぱいおるぅう〜!!!
 どうも暖かくなってきて、これまで衣類に巣食ってた奴らが一斉に旅立ちを迎えたらしいのです。おぇえ。たまに私の服にも穴があいていたり、犯人(犯虫か?)そのものを発見してしまって、ビクゥ(°□°||となったりしていましたが・・・こんなに大家族だったなんて知らなかった〜。私はてんとう虫は平気だけど、蛾の類はものすごい苦手です。            しっしかし、このまま放置なんて出来ない。彼らにちゃっちゃ旅立ってもらわないと、さらに恐ろしいこと(もっと大家族化するとか!ギャー)になるかと思うと恐怖!・・・私の部屋も防虫せねば!
 そこで、Olliが「これを!」と言って出して来た必殺アイテムが、ラベンダーの精油でした。この「ラベンダーで防虫」は、日本の「樟脳で防虫」みたいなかんじで、こちらでポピュラーに用いられています。マーケットなんかに行くと、乾燥させたラベンダーの花や精油を扱うお店が必ず出ていることを思い起こせば、それぐらい各家庭に頻繁に蛾が発生しているのでしょうなぁ・・・。「ハーブより蛾の絵が書いた防虫剤を買った方が効く」という友だちの意見もありますが、いかにいかに。私はさらに強力にすべく、自分で日本から持って来たレモングラス精油とミックスして、オリジナル防虫オイル(兼アロマオイル)を作りました。これが本当に必殺アイテムとなって、できるだけ速やかに奴らが退去してくれることを願うばかりです。

痒い話題ですみませんでした。私も書いてて両耳の中が痒くなった・・・。さて、明るい光が注ぐとグレーだった街が一変。輝きを取り戻したベルリンを散歩するのは本当に楽しい。もっと暖かくなったらたくさん写真を撮ってこようと思います。これは、早春に咲くクロッカス。枯れ葉を押しのけてぴょこぴょこ地面から咲きでていました。