彼女は語る


行好きで知られるドイツ人にとって「Urlaub(休暇)」は「旅行」と同じ意味。日本では考えられない一ヶ月前後の有給休暇が存在する国です。ドイツ人からよく聞かれる「日本人ってものすごく働くんでしょう(ニヤニヤ)。本当?」という質問。最初は(自分の知ってる日本人のイメージの真偽を確かめたいんだなぁ)ぐらいに思っていたのですが、最近になってこの質問が単なる驚き・・・まして感嘆などから発せられているものじゃないことが分かって来ました。「そんなに働くなんて信じられなーい」ってことなんでしょうね・・・。バカンス大国の自負がうかがえます。
 同居人のOlliはSOHOなので休暇は自主的に決めているみたいですが、やっぱり休暇と決めたら長かった。ここ2週間ほど彼はアメリカ西海岸に旅立っていました。その間うちにはOlliの彼女のAnna-lisaが長期滞在。普段よりたくさん彼女と話すことができました(といっても、私が聴いてる時間の方が長いけど)。なかでも、結婚観から派生して現在のドイツ人男性について彼女が語ったことが面白かった。曰く「私たち女性はどんどん社会進出を果たしているし、仕事や家事に追われてとても忙しい。まして育児もすることになったら旦那の面倒なんてみていられない。私のおじいちゃんがそうだったみたいに、ドイツ人の男性も昔はただ威張っていればよかったけれど、今はいろいろ出来るようにならないと女性に置いていかれることになる。マルチタスクが必要になってきている。」と。これを聞いて(日本人男性にもまるっきり同じことが当てはまるのぉ・・・)と私は思ってしまいました。でも、それを声高に言える日本人女性の数は、ハッキリクッキリ自分の意見を言うドイツ人女性より遥かに少ないかな。私の印象ではドイツ人男性の方が日本人より家事や育児に参加してるイメージがあるのだけど・・・ドイツ人女性の目から見たらまだまだ足りないのでしょうか。

ベルリンでは、お父さんと子供だけで外出しているのをよく見かけます。日本だとお母さん抜きの組み合わせってあんまり見かけないですよね?ベビーカーを押すお父さんや、子供を乗せた自転車をこいでる男性の姿はこちらではよくある光景。休暇に関すること然り、お祖父ちゃんお祖母ちゃんが孫のために育休をとれる法案が検討されていたりと、労働に関する法制度はドイツって進んでるなと感じることが多いです。

私たちが結婚観や将来のプランの話までしてるとは知らず楽しいバカンスを送っていたOlliから届いたカード。Anna-lisa宛はサンフランシスコっぽい写真のカードだったのに、私にはコレ。(へーぇ、サンフランシスコにもチャイナタウンがあるのねー)・・・って、ちょっとこの写真のチョイス変じゃない?!チャイナタウンをみて私を思い出したってことか?Olliのセンス?ぬー。私もサンフランシスコの海とかが見たかったよ。