TENORI-ON Launch Tour in Berlin


ディアアーティスト岩井俊雄さんとヤマハが共同制作したというデジタル楽器<*1>TENORI-ON”。昨夜、ベルリンの人気クラブBerghainでお披露目イベントがあったので行ってきました。
 このイベントTENORI-ON Launch Tourは、ドイツのフランクフルトから始まり、ベルリン→パリ→モントリオール→ニューヨーク→サンフランシスコ→東京<*2>の順に世界を巡る様子。日本国内では東京でしかイベントがなく、一方ドイツは2カ所開催なのが面白い。経済の中心地フランクフルトは外せないけど、実際の商品認知の為にはやっぱり電子音楽の本場ベルリンが外せない・・・ってところかなぁ。
 私はだいぶ遅れていったので、肝心の岩井さんのレクチャーなどが聴けずでしたが、ほどよく混んだ会場の雰囲気を満喫。久しぶりにクラブ行って、鳩尾(みぞおち!)が音の振動で震えてるかんじが妙に心地よかったぁ。

 ところで、初めて見たTENORI-ON。会場内には実物に触ってみれる体験スペースもあって、ベルリンには珍しい“行列”が。なかなか交代してくれないドイツ人の後ろにうっかり並んでしまって、ちょっとイライラしながら待ったにもかかわらず・・・触ったらすぐギブアップ(++)いまいち仕組みが分からないままでした(なんせ解説がドイツ語なので)。“16×16個のLEDボタンを使って、音楽の知識がなくても視覚的・直感的に作曲/演奏することが可能です。”ってヤマハさんはおっしゃってますが、音楽以前に機械として分からなかったぁあ。
 周囲の反応をみてると、わりとみんな面白がって触っている様でしたが、ドイツで売れるかどうかはちょっと別でしょうなぁ・・・。なんせここは古いものを大事にする国。日本みたいに新しければ新しいほどいいという価値観が無いに等しい。何十年前?と思うような古い車でも現役だし、家電なども新しいのが出ててもあえてちょっと前の機種を買ったりするようですからね(充分使えてその方が安いならそっち。ということらしい)。。。日本での反応はどうなのでしょう。といっても、まだ日本では発売が未定(!) コーネリアス嶺川貴子 夫妻などが既に使っているようなので、彼らのライブに行けば見れるかもかも。

To Rococo RotのRobert Lippokは、ベルリン生まれのアーティスト。TENORI-ONだけで演奏するのかと勝手に思ってたけど、それは勝手な勘違い。ひとつのツールとして、扱うかんじなんだね。すでに使いこなした感じの漂う演奏。かっちょよかった。

TENORI-ON、一体いくらなら買うか?!」と騒ぎながらベルリンの壁沿いをひたすら歩いた帰り道。この日のオーバーバウム橋からみた夜景はとっても印象的でした

<*1>デジタル楽器・・・ヤマハは“21世紀の音楽インターフェイス”と呼んでいるようですが、分かりにくいよぅ
<*2>東京でのイベント・・・ベルリンではフリーのイベントでしたが、東京は抽選での招待制(もう応募は締め切り)