ベルリン、ご当地スイーツ


ー、ドイツにバウムクーヘンってあるの?先日、Y嬢(ドイツ×日本のハーフちゃんなのに)がこんなことをのたまったので、えぇええ!あるよ!と力説したばっかりだったのですが・・・その数日後に、マルセイユから遊びにきたKさんがうっかり(笑)私の前でまた同じようなことをおっしゃった!ので、もうたまらず「一緒にお店に行きましょう!!!」と強引にお誘いしてしまいました。
 ベルリンにはバウムクーヘンが有名なお店が2軒あります。ひとつは郊外にある“Konditorei Rabien”。もうひとつは創業150年以上の老舗“Buchwald”です。“Buchwald”はシュプレー川沿いにあり、カフェが併設されています。ここのカフェは雰囲気が最高。時間の流れ方がここだけ違うんじゃないかと思うくらいゆったり優しい空気で満たされています。おしゃべりを続けるおじいちゃんおばあちゃんに混じって珈琲とケーキを食しているだけで、ほんわり和やかな気持ちに・・・。すっごくお薦めのお店だし、私は大好きなのですが、Kさんは前日にお散歩で既に辿り着いてらっしゃったし、私は私で偶然ここのバウムクーヘンを戴くことがあったので、今回はもうひとつのお店“Konditorei Rabien”の方にお出掛けしました。

 久しぶりの“Konditorei Rabien”。宮廷時代は、王室御用達のコンディトライだったそうです。今でも人気は衰えず、クリスマス時期に行った時はすごい混雑でした。店内には大小さまざまなバウムクーヘンの他に、クッキーやプラリネ、生ケーキもたくさん。なかには“糖尿病の人のために”という日本語カードがついたメタボ対策バウムクーヘンまであります(この日は売り切れてました)。バウムクーヘンは外側がチョコレートでコーティングされていて、生地はしっとり。(やっぱり美味しい・・・これが本場の味かしらー)と、うっとりします(笑)
 んが!なんと、この“本場の味”はどうやら日本でも食べれるみたいなんですよねー。なんでも伊勢丹新宿店で取り扱っているのだとか・・・確かめることが出来ないので、まだ扱っているかどうかわかりませぬが、ご近所の方、お出掛けついでにチェックしてみてください(でも、ベルリンで買ってもかなり値が張るから、たぶんすっごく高いよー)。

お会計をするKさんを後ろからパチリ。せっかくの店内写真なのにバウムクーヘン写ってない(笑)でも、ほらご覧下さい♡この色とりどりのケーキの数々!全部美味しそーう☆バウムクーヘンをケーキの生地として使っている珍しいケーキもいくつかあります

バウムクーヘンは日持ちするからまだお供え(笑)しておくとして・・・せっかくなので、生ケーキを買って食べようということで、近くのカフェに持ち込み(ラビーンには残念ながらカフェスペースがないのです)。お菓子やパンの勉強をしているKさんのお話は、フランスでの奮闘記やパリの生活事情など初めてのことばっかり。感心したり驚いたりしている間にあっという間に時間が過ぎました。楽しかった!
 「日本人の方がドイツの美味しいお店に詳しい」って、時々ドイツ人からびっくりされることがありますが、バウムクーヘンはまさにそれを象徴するかと。というのも、先のY嬢然りドイツ人って特別バウムクーヘンに思い入れがあるわけではないみたい。ベルリンに美味しいお店があるのも知らない人がほとんどだし、日本人が「ドイツと言えば、ビール、ソーセージ、バウムクーヘン!」ってなってるのには???となっています。ははは。
 でも、ドイツで生まれたお菓子が日本で広まって愛されているって、いいですよねー。あ、でもドイツ発祥ってみんな知ってるのかな?バウム(樹)クーヘン(ケーキ)だよー。覚えてね♪